
「&TRAVEL」編集部が4日間の日程で参加した、韓国観光公社主催の報道向け取材旅行。6月30日に、最初の訪問都市・慶州(キョンジュ)について書いた【韓国・慶州ルポ】APEC首脳会議開催の「古都」を先取り!絶品ユッケビビンバから韓国最大級の木造橋まで を公開したが、今回は、二つ目の訪問都市であるエネルギッシュな港町・釜山(プサン)のルポをお届けしたい。
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慶州を後にして、釜山へと向かう途中、蔚山(ウルサン)にある「福順都家(ボクスンドガ)」醸造所に立ち寄った。ここは、韓国の伝統酒であるマッコリの醸造所として有名で、マッコリ作りを実際に体験できる。

米と麹、水だけで作られるマッコリは、まさに韓国のソウルフードならぬソウルドリンク。醸造所の名物講師であるシン・ミヨンさんが、マッコリの歴史や製造工程について丁寧に説明してくれて、いざ体験だ。
麹と米を木べらでよーく混ぜ合わせ、発酵させる工程を体験するのだが、これが意外に奥深い。発酵には時間がかかるので、混ぜ合わせたものをすぐに飲むことはできなかったが、試飲させてもらった発酵後の商品は、天然の炭酸がシャンパンのよう。まったりと甘い生マッコリに、思わず感動してしまった。日本では飲むことができない生マッコリだが、見つけたらぜひ飲んでみてほしい。

マッコリの心地よい酔いに浸りつつ、いよいよ釜山へ移動。釜山の最新観光スポット巡りへと突入した。まずは腹ごしらえということで、釜山の海雲台(ヘウンデ)にある老舗の有名店「クムスポックク」で、名物の豪華なふぐスープをいただく。透明なスープにふぐの旨味が凝縮されていて、体に染みわたる優しい味わい。行列ができるのも納得の味とコストパフォーマンスで、プリプリのふぐの身も、これでもか!とたっぷり入っていた。