一方で、「行かない」理由としては、「開催に反対、趣旨に共感できない」という声が33.3%ありました。万博会場の近くでは、日本初のカジノを含む統合型リゾート(IR)の開発が予定されており、反発する声が根強くあるようです。
「万博の隣、IR本格化に懸念 セット誘致、根強い批判」(2025年4月25日配信、朝日新聞)
夢洲は長年本格的な活用が進まず「負の遺産」とも呼ばれてきた。そこで府市が目をつけたのが、IRと万博だった。2018年に万博の大阪開催が決まり、23年4月にはIR整備計画が国から認定され、夢洲で万博とIRという2大事業が進むことになった。しかし、「いのち」がテーマの万博と、ギャンブル依存症の懸念がつきまとうカジノを「セット」で夢洲に誘致したことへの批判は根強い。
万博開催は希少な機会
万博会場の敷地は閉幕後、日本国際博覧会協会から大阪市に、更地にしたうえで返還される予定です。しかし、シンボルである「大屋根リング」を保存する計画もあり、そのための新たな費用の発生が見込まれています。
資材価格の高騰などで何度も上振れし、会場建設費が最大2350億円にもなった万博。開催にかかる費用については、これからも引き続きチェックをしていく必要があります。
そんな気になる部分がたくさんある万博ですが、一方で、一生のうちにきっと行くことがないような国のことを知り、新しい技術に触れることができる機会でもあります。
万博が次にいつ国内で開かれるかわからないと考えると、機会があればぜひ実際に行って、その雰囲気を体感してみてはどうかと思います。
(横川楓)
こちらの記事もおすすめ 大阪・関西万博 相次ぐパビリオン建設費の未払いトラブル「中国パビリオン」でも 被害業者は集団訴訟の動き