「天下一品の塊」を鍋で温めるとスープが溶け出してラーメンになる。
「天下一品の塊」を鍋で温めるとスープが溶け出してラーメンになる。
 

 ただ、ドロドロ感を求めすぎて煮込みすぎたせいか、スープがだいぶ減ってしまった。もっと早めに火を止めればよかった。とはいえ、美味しく、あっという間に5口ほどで食べ終えてしまった。

 自宅で楽しめる天下一品は、冷凍食品のほかにもある。「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」は、「サッポロ一番」という人気ブランドから販売されており、カップ麺と袋麺がある。さきほど使った鍋を洗うのが面倒なので、先にカップ麺から食べてみることにした。天下一品の味を再現した濃厚な鶏白湯ラーメンだ。

徐々にとろみが増して…

かやくはスープは一般的なカップ麺と同じだ。これでドロドロのスープができるのか?
かやくはスープは一般的なカップ麺と同じだ。これでドロドロのスープができるのか?

 さすがにカップ麺で、あのドロドロスープの再現は無理だろう……。そう思いながらお湯を入れて4分間待ち、ラベルを剥がして「あと入れ液体スープ」と「あと入れ粉末スープ」を加え、箸でぐるぐる混ぜる。

 すると徐々にとろみが増し、ついにはこってりスープが完成した。なんなんだ、この液体スープと粉末スープは?

 実際にスープをすすってみても、確かに天下一品の味がする。しかも、「カップ麺の麺なんてたかが知れている」と思っていたのに、麺の食感まで店で食べるものに近い。日本の技術が、軍事ではなく天下一品の再現に使われていて本当に良かった。

あと入れ粉末スープを投入したことで、より一層スープにトロみが増した。
あと入れ粉末スープを投入したことで、より一層スープにトロみが増した。

 お次は、「サンヨー食品 サッポロ一番 名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯 袋麺」。さっそく麺を茹でる。これまでの製品にはチャーシューとメンマが入っていたが、袋麺のため具はなし。チャーシューはともかく、メンマの食感がないのは少し寂しいが、250円台で天下一品の味を楽しめるのなら文句は言えまい。3分間麺を茹でた後、火を止めてスープを加えると、みるみるうちにこってりスープが姿を現す。

 急いで器に移し、具なしの天下一品を食べてみる。あれ……? これまで食べた3種類よりもスープがドロドロしていて、舌触りまでしっかり再現されている気がする。袋麺でこのクオリティは素晴らしい。

次のページ ありがたい存在