まるで食品サンプルのような状態。ちゃんとラーメンになるのだろうか?
まるで食品サンプルのような状態。ちゃんとラーメンになるのだろうか?

 さっそく、もっとも調理が簡単そうな「天下一品監修 こってりラーメン」から試してみた。これはローソン限定の商品で、レンジで5分温めるだけで、自宅でこってりスープを手軽に楽しめるというものだ。

 ローソンは昨年、「天下一品こってりフェア」を展開し、「こってり天津チャーハン」や「からあげクンこってり味」を発売していた。そんな夢のようなフェアが終わったあとでも販売されているのが、この冷凍食品である。5分後、電子レンジの扉を開けると、立派なラーメンが完成していた。子どもの頃に見たアメリカのアニメでは、レンジからステーキが出てくる描写があったが、それの日本版は天下一品というわけだ。

冷凍食品の実力を舐めていた……。具材の歯ごたえも抜群。
冷凍食品の実力を舐めていた……。具材の歯ごたえも抜群。

 箸で麺を持ち上げると、スープがしっかり絡みつく。食べてみると、確かに天下一品のこってりスープの味がする。クオリティは申し分ない。

水を入れず温めるだけ

 しかも、袋から取り出して容器ごと電子レンジに入れ、食べ終わったらそのまま捨てられるという手軽さ。洗い物が不要なのはうれしい。あのこってりスープは、なかなか器の汚れが落ちないだろう。

 ただ、量はやや少ない印象。筆者が身長172センチ、体重93キロの健啖家という点も大きいが、5回ほど麺をすすったら終わってしまった。物足りなさを感じたので、続けて「キンレイ お水がいらない 天下一品」の袋を開ける。こちらは水を入れず、鍋で温めるだけでラーメンが完成するという。すごい。万博で展示すべきだ。

 スープと麺が固まった状態のものを鍋に入れ、弱火で7分ほど加熱。徐々に解凍され、ラーメンらしくなってくる。仕上げに強火で30秒ほど煮込むと、鍋の中にまぎれもない天下一品のラーメンが現れた。

 器に移さず、鍋のまま直接いただく。こってり感がより際立っている。確かに、冷凍食品としてのクオリティはかなり高い。麺もコシがちゃんとある。

スープはどこにあるのかと思いきや……。
スープはどこにあるのかと思いきや……。
茶色い固形のスープの塊。これはもはや、世紀の発明である。
茶色い固形のスープの塊。これはもはや、世紀の発明である。
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