
何としてでも生きていける
――突き詰めるとシンプルなのかもしれません。ただ頭ではそうわかっていても、踏み出せない人たちがいます。
私も人生のなかでいろんな紆余曲折があったから、こっちに移住ができたので、状況を変えたいけど変えられないという気持ちはよくわかります。
コンプレックスも悩みも、分解して考えてみたら、少しは見方が変わるかもしれません。「過去に色々あったから今がある」とも思う一方で、最近は今の連続が楽しければいいと考えるようになりました。
先ばかり見てもわからないということもありますし、過信かもしれないけれど、私は何としてでも生きていけるという自信があるんです。そう思える自力をつけていくことも、社会システムに依存せずにすむ一歩かもしれません。
(構成/AERA編集部・福井しほ、撮影/写真映像部・上田泰世)

