6月19日のロッテ戦で来日初完封勝利をあげた阪神・デュプランティエ(日刊スポーツ)

 先発陣の踏ん張りも、救援陣の負担を軽減するカギを握るだろう。村上頌樹、才木浩人、デュプランティエ、伊藤将司らスタミナ十分の投手がそろい、ファームには門別啓人、ビーズリーが控えている。右膝の内側側副靱帯損傷で離脱していた西勇輝がファームで登板を始めたことや、昨年11月に左腕の手術をした高橋遥人が6月18日にファームで実戦復帰したことも明るい材料だ。

「交流戦はチャンスだったけど…」

 セ・リーグ在京球団のコーチは渋い表情を浮かべる。

阪神が強いことは分かっています。交流戦はゲーム差を縮めるチャンスだったけど、ウチを含めてセ・リーグ全球団が苦戦し、阪神にプレッシャーを掛けられていない。勝負の9月までなんとか食い下がりたいですね」

 7連敗を喫した阪神だが、その間に追い上げてくるセ・リーグ球団が出てこなかったことで救われただろう。リーグ2位のDeNAとの差は、交流戦前よりも広がった。このまま首位を突っ走るか。交流戦最後のカードは交流戦首位のソフトバンクとの3連戦。今後に勢いをつけるためにも重要な戦いになる。

(今川秀悟)

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