矢沢永吉は2012年の紅白に「特別枠」で出場した

矢沢永吉はソロデビュー「50周年」

「同じ昭和の人気アイドルでいえば、松田聖子さんが45周年を迎えます。聖子さんは『紅白』には通算24回出場していますが、出場予定だった21年の12月に娘の神田沙也加さんが亡くなられて辞退してからは出場していません。また、佐野元春さんも今年デビュー45周年です。『紅白』とは長年縁がなかったのですが、22年に特別企画として『桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎』名義で初出場し、『時代遅れのRock'n'Roll Band』を披露して話題となりました。ソロでの出場を期待してるファンも多く、アニバーサリーイヤーの今年はその動向に注目が集まっています」(同)

 さらに、50周年を迎えるアーティストの中には矢沢永吉や山下達郎、中島みゆきといった大物歌手もいる。

NHKサイドからしてみれば『紅白』を盛り上げる意味で3人とも喉から手が出るほど欲しい存在でしょう。山下さんは19年に妻の竹内まりやさんが初出場した際、夫婦共演も取り沙汰されましたが実現には至っていません。22年に人気デュオ『KinKi Kids』が出場した際、歌唱前にデビューシングル曲『硝子の少年』を作曲した縁でメッセージを寄せましたが、いまだ『紅白』のステージには姿を現していません。他方、矢沢さんはソロデビュー50周年になりますが、今年5月に国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』で日本の音楽業界の発展に長きにわたり貢献し、活躍しているアーティストをたたえる『MAJ TIMELESS ECHO』に選定。NHKが生中継した授賞式で歌唱も披露し、大きな反響を呼びました。矢沢さんの『紅白』出場は、歌手デビュー40周年を迎えた12年の特別枠での出場が最後となっていますが、今年は例年以上には期待できるのではないでしょうか」(レコード会社スタッフ)

 “昭和100年”の記念すべき年を締めくくる大みそかのステージに、昭和から活躍する大物歌手が並ぶ姿を見ることはできるだろうか。

(立花茂)

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