2年前に報じられたスキャンダル
前回の21年の都議選では、告示日初日に長友選手が応援に駆けつけ、平氏の横でマイクを握って応援演説をした。
「家族だからとかじゃなくて、こんなに誠実で、実直で、人のために一生懸命行動できる人はいません。本当に僕は心から平慶翔をリスペクトしているんですよ。みなさん、平慶翔を応援してやってください」
長友選手は平氏と肩を組んで親しさをアピールしながら頭を下げた。姉の愛梨、妹の祐奈も、応援に駆けつけた。
では、そんな平氏は都議として4年間でどのような実績を残したのか。前出の区政関係者はこう話す。 「正直言って、4年間はほとんど何もしてないと言っていいと思います。政策がどうのこうのではなく、人気商売なんです。長友選手や姉妹がやって来て、選挙を盛り上げているだけ。千代田区民が本当に望んでいる固定資産税や都市計画税の引き下げについて、力強く主張することもない。ただお付き合いで青色申告会のメンバーが頼みに行くから紹介議員になるくらいですよ。前回の選挙では最終日に、小池百合子都知事が体調不良をおしてやって来て、平さんを応援したから何とか勝てたんです」
別の区政関係者も手厳しい。
「政治がホスト化してしまっている。街をよくするためにどうしたらいいか、真剣に考えたり悩んだりするのではなくて、ただイケメン風の人が、街のイベントに出て名刺を配って、調子のいいことを言っているような、実のない状態。行政の上にあぐらをかいているというか、選挙のために政治があるという感じがします」
また、2年前にはスキャンダルも報じられた。23年4月、デイリー新潮は「平愛梨の弟・都議が20代男性と不倫、DVも『もてあそばれた』元カレ本人が告発する数々の問題行動」という記事を配信。その後も連続で続報を配信した。記事の内容は平氏が出会い系アプリで知り合った20代後半の男性と不倫状態にあり、タワマンで同棲していたことなどを報じた。そして、「200万円の家賃はオフィス長友が払っている」と指摘し、週刊新潮の記事にも掲載された。
平氏はプライバシーを侵害されたと主張し、人格権に基づき、ウェブサイト上に掲載された記事の削除を求めるとともに、慰謝料500万円を求めて新潮社代表ほか編集部の担当者2人を東京地裁に提訴。その判決が昨年3月にあり、原告である平氏の訴えは棄却された。