
一方、20年前にえいやっと分譲マンションの一室を購入した独身の友人は繰り上げ返済をしまくって、すでにローンを払い終えています。ここからは維持費のみ。それだって馬鹿になりませんけど、肩の荷は私よりずっと軽い。
私には子どもがいないので、資産を残す必要がない。よって、自分ひとりが暮らしていける分だけあればいい。そう考えてきました。物価上昇率のことも当然頭にはあったけれど、近頃のお米の値段やどんどん小さくなるお菓子などを見ていると、こりゃ悠長なことも言っていられなさそう。
高齢者は賃貸マンションの契約が難しいのは父親でよく理解しています。おそらく、60歳を過ぎたあたりから困難が始まるでしょう。あと8年後ではないか。近未来!
手狭だなんだとのんびりしたことを言っている場合ではない。どんどん値上がりする東京で、私が家を買う日は来るのでしょうか。いやーどうしよう。考えたこともなかった事態です。
※AERA 2025年6月16日号
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