
5月21日、女優の池田エライザ(29)が主演したNHKドラマ「舟を編む~私、辞書つくります~」が、ドイツの国際映像祭の一部門で金賞を受賞した。池田は自身のインスタグラムで「海外で評価いただいたことを大変光栄に思います」と感謝の言葉を述べた。同作は昨年にNHK-BSで放送され、国内でも高い評価を受けたが、6月17日からNHKの地上波での再放送が決定。初夏の話題作のひとつになりそうだ。
「池田さんが演じるのは、廃刊になったファッション誌から辞書編集部に異動になる編集者という役どころ。最初はくせの強い部員たちに囲まれ、なじめずに苦悩しながらも、辞書を編さんするために気の遠くなるような時間をかけて向き合う熱意に胸を打たれていく。そして、やがて自身も次第に言葉の魅力に気づき、やりがいを見いだしていくというストーリーです。編集部員の心の移り変わりや葛藤を、繊細かつ静かな演技でうまく表現していました。昨年の放送時、SNSでは『池田エライザという人の魅力に気付いた』『池田エライザさんにいい意味で裏切られました』と絶賛の声が多く上がっていました」(テレビ情報誌の編集者)
4月で29歳となった池田だが、最近では、母親役を演じる機会も増えてきている。初めて母親役を演じた映画「お前の罪を自白しろ」(2023年)では、わが子を誘拐されてしまう政治家一族の長女役を演じたが、その心の機微を見事に表現し、心を打つ演技が話題になった。役作りに関しては、当時のインタビューで「子どもを産まないと母性を感じられないわけではない」としたうえで、「自分の中からあふれる母性がつらくて仕方なくなるくらいだったので、その気持ちを大事にしました」と話していた(「エンタメOVO」23年10月18日配信)。
「昨年放送され、話題となったドラマ『海に眠るダイヤモンド』でも母親役を好演していました。博多のクラブから逃げるように端島にやってきた謎のシンガーという役で、斎藤工さん演じる炭鉱夫と恋に落ち、子を授かるという役でした。ドラマの公式サイトなどで、斎藤さんや子役とのオフショットが上がっていたのですが、いとおしそうに抱っこする写真や上手にあやす動画からは、劇中とはまた違った母性あふれる様子が感じられました。フォロワーからは『いいお母さんになりそう』など、多くの反響が寄せられていましたね」(同)