撮影:馬場岳人(朝日新聞出版写真映像部)
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 先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA DIGITAL」で2025年5月29日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。

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「朝から餃子? もちろんOK!」ギネス認定・102歳現役美容部員、堀野智子さんの食生活がすごすぎる。総入れ歯でも、朝からしっかりお肉も餃子も! 年齢にとらわれず、好きなものをおいしく食べる――それが堀野さんの元気の秘訣。
 手間をかけすぎず、無理をせず、でもバランスよく。「食べること」に前向きであり続けるその姿勢には、人生100年時代を生き抜くヒントが詰まっています。高齢でも“食”を楽しむ、堀野流の知恵を初披露。堀野さんの最新刊『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版)から一部を抜粋・加筆再編集して公開します。

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――朝ごはんを食べるとき、堀野さんが普段から気をつけていることは何かありますか。またよく召し上がる食べ物があれば、ぜひ教えてください。

 朝からあまり食事のために動きたくないので、ほとんどの場合、朝ごはんには前の日の残り物を食べます。

 野菜や魚はもちろんですが、肉も積極的に食べるようにしているので、肉野菜炒めが残り物になることも少なくありません。

 高齢になると肉を食べるのを好まなくなる人が多いと聞きました。きっと入れ歯になったり消化機能が衰えたりして、胃もたれを感じるのかもしれませんね。

 私も総入れ歯なので気持ちはわからなくはありません。

 でもバランスよく食べることが大事だとよく聞きますし、何よりも食材を無駄にするのがイヤなので「食べなくちゃいけない!」と自分をけしかけるようにして食べています。

 好き嫌いうんぬん以前に、身内たちが高齢の私を「買い物に出づらいだろう」と気遣って送ってくる食べ物の中に肉も入っているのでね。

「せっかくもらったものだから食べなくちゃ」と思って食べているのが実情です。

 そんな私にとって、積極的に食べたくなるのが餃子です。

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