
「甘じょっぱい味が、やっぱり好きなのよね」。そう語るのは、ギネス認定・102歳の現役美容部員、堀野智子さん。毎日の食卓に並ぶ常備菜の中でも、とりわけお気に入りなのが「イワシのゴマ漬け」。妹が送ってくれるこの一品に、堀野さんがひと工夫を加えることで、ただの保存食が“お茶うけ”にも“おやつ”にも変身します。
そんな堀野流アレンジの秘密と、「人に喜んでもらえるのがうれしい」という姿勢に、長寿と元気の秘訣が見えてきます。堀野さんの最新刊『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版)から一部を抜粋・加筆再編集して公開します。
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――堀野さんの食卓には、いつもおいしそうな常備菜が並んでいると伺いました。とくにお気に入りの一品や、アレンジの工夫などがあれば教えてください。
よく食卓に並ぶ常備菜が「イワシのゴマ漬け」です。
13歳年下の末の妹が嫁いだ九十九里で作られているそうで、しょっちゅう送ってくれるんです。
酸味と塩味がよく効いていて、少量あると箸休めにちょうどいいのですが、私はこれにちょっとアレンジを効かせています。
実は私、「甘じょっぱい味」が大好きなんですね。
だから送ってくれるイワシのゴマ漬けにちょっとだけお砂糖を加えておくんです。
すると酸味・塩味にプラスしてほどほどの甘味も加わり、よりいっそうおいしく、私好みになるというわけ。
オリジナルのイワシのゴマ漬けは、ごはんと一緒にいただくのが一番ですが、アレンジして甘味が加わったゴマ漬けは、ちょっと小腹が空いたときにおやつ代わりにもなります。
誰かが来たときにお茶受け代わりに出したり、友達が来たとき、帰りにちょっとした手土産として持たせたりしていますが、みんな「おいしい」と喜んでくれます。