最後にFW。今回のメンバーには町野修斗(キール)、大橋祐紀(ブラックバーン)、細谷真大(柏レイソル)が選ばれたが、他のポジションと比べて新鮮味は少ない。怪我がなければ原大智(京都サンガF.C.)が選出されたのかもしれないが、原以外にも海外挑戦1年目からしっかりと結果を出している坂本一彩(ウェステルロー)、身長191cmの大型FW後藤啓介(アンデルレヒト)は試したい存在。ようやく流れの中からゴールを決めたジャーメイン良(サンフレッチェ広島)、昨季19得点を挙げながら今季2得点と苦しむ山田新(川崎フロンターレ)の2人も今季は苦戦中だが昨季の実績に加えて能力も高い。そして今季のJリーグの首位チームで最も頼れる男である鈴木優磨(鹿島アントラーズ)がいる。森保監督の構想、本人の意思などは度外視して、日本代表でのプレーには大きな興味をそそられる。
6月シリーズを終えると、7月にはE-1選手権が予定されている。ここで国内組を中心としたさらなる新戦力候補たちが招集されるはずだ。日本サッカーの選手層は厚く、幅も広がっている。代表チーム強化のためにはJリーグの発展と盛り上がりが欠かせない。そのためにも国内組の抜擢は大いに歓迎すべき。あとは監督、コーチ陣がチームとしてどのように仕上げるか、だ。候補は多くいる。今夏のさらなる“新戦力発掘”に期待したい。
(文・三和直樹)
こちらの記事もおすすめ J1中間審査「今季の“アタリ補強”ベスト10」 期待値・予想以上の働きを見せている新戦力は?