
日本サッカー協会が5月23日に発表した日本代表メンバー(6月5日オーストラリア戦、同10日インドネシア戦)は、初招集7人を含めて前回3月シリーズから14人を入れ替えるフレッシュかつ挑戦的な顔ぶれとなった。すでに2026年北中米W杯出場を決めた中での消化試合という理由があるにせよ、これまでメンバー選考に関して保守的だった森保一監督が決断した“大胆な選考”は概ね好意的に受け取られている。だが、その一方でSNS上には「それならば○○も!」「○○を選んで欲しい!」といった声も多く寄せられている。それらの声に耳を傾けながら、まだまだ多くいる“日本代表に呼びたい選手”たちをポジション別に考察したい。
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まずはGK陣。全体として新鮮な面々となった中でGK陣は変更なし。セリエAの舞台で成長を続けている鈴木彩艶の正GKの立場は揺るがないが、今季のJリーグでのパフォーマンスで見れば、“今回も”選ばれた大迫敬介(サンフレッチェ広島)、谷晃生(FC町田ゼルビア)よりも、彼ら以上に貢献度を示している早川友基(鹿島アントラーズ)と小島亨介(柏レイソル)を推す声が多い。早川は首位チームで俊敏かつパワフルなセービングを見せており、小島には優れたビルドアップ能力がある。さらに昨夏のパリ五輪での活躍が印象的な小久保玲央ブライアン(シントトロイデン)もA代表入りを期待したいGKであり、本大会を見据えた場合はMLSで活躍中の高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス)を呼ぶという選択肢もある。まだ現状の3人で固定するのは早い。
DF陣では、所属チームでファン投票によるクラブ年間MVPにも選ばれた渡辺剛(ヘント)が復帰し、今季のJリーグで評価を高めている21歳の現代型CB鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)が初選出された。だが、選外となった選手の中にも、3バック中央からの効果的な配球が目立っている古賀太陽(柏レイソル)、身長190cmの高さが国際試合向きの安藤智哉(アビスパ福岡)、高さに加えて足元の技術も魅力の綱島悠斗(東京ヴェルディ)、アンダー世代でも中心となっている19歳の大型CB市原吏音(RB大宮アルディージャ)、さらに関根大輝(スタッド・ランス)と同じく3バックのCBと4バックのSBに対応可能な人材として、佐々木旭(川崎フロンターレ)、半田陸(ガンバ大阪)、中野就斗(サンフレッチェ広島)、高木践(清水エスパルス)とフィジカル能力の高い面々が多くいる。