
作家・鈴木涼美さんの連載「涼美ネエサンの(特に役に立たない)オンナのお悩み道場」。本日お越しいただいた、悩めるオンナは……。
Q. 【vol.40】「プライベートがだらしない彼」の理解に苦しむワタシ(20代女性/ハンドルネーム「わらわらねぇちゃん」)
彼氏のことで悩みというか疑問があり、相談させて下さい。私の彼氏はずばり、仕事はできるのにプライベートがポンコツすぎる男です。職場での彼は明るく頭脳も明晰、ユーモアあふれる素敵な中間管理職おじさんです。下から慕われ、上司からも一目置かれ、同期生で最も早く出世もしているので、職場では評価されています。
一方、プライベートはというと、先のことを何も考えておらず、やるべきことや面倒ごとは後回し。家族から怒られたり自分の体裁が悪くなったりと窮地に追い込まれるまで行動しません。注意すると素直にごめんと謝ってくれますが、根本的なだらしなさは変わらず、同じことを繰り返しています。
几帳面なタイプの私とは相性がいいのかもしれませんが、仕事ではできる自己管理能力や論理的思考、準備したり説明したりする行動力が呆れるほどに欠如するのは一体なぜなのか、理解できず悩んでいます。プライベートでのだらしなさを除いては性格も体の相性も最高にいいので、変えられずとも何とか理解したいです。アドバイスをお願いします。
A. 安らぎの存在となりたいかどうか
SM風俗で働いていた友人は、女王様役ができるようになった途端、とんでもなくVIPなお客が増えたと言っていました。大病院の偉いお医者さん、誰でも知っているような企業の創業社長、米大統領と会ったことのある弁護士など。よく言われることですが、日常生活で常に責任を負い、人の上に立って指示や決断をしなくてはいけない立場の人たちの中には、非日常で女王様の靴を舐め、命令されたり踏んづけられたりしたいと思う人が結構な数いるようです。風俗勤務が長い子は、普段大変尊敬されている人が非日常のひととき、どんな面白い姿になるかをよく見ているのでとても面白い話が聞けます。