Bリーグは試合中の15秒以内、SVリーグは試合中1セットあたり1ラリーまでの動画と写真がそれぞれ投稿可能。SNS上には試合中のさまざまな動画が上げられている。

「日本プロ野球選手会がNPBと掛け合っているがどうなるのか。同選手会は時に行き過ぎ感もあるが、今回はNPBの未来やファンの気持ちを踏まえている。NPB側は中長期的視点で建設的な方向性を目指して欲しいのだが」(在京球団運営担当者)

 NPBの観客動員は増えており、国内ナンバーワン競技なのは変わらない。しかし、MLBの日本侵攻、他競技人気の向上、野球人口の減少など、ネガティブな問題も多い。現状維持では先細りになることも確実で、手をこまねいている時間はない。まずはSNSに対する今回の規則を真剣に考えるべきではないだろうか。

「今までNPBはファンの投稿に頼って無料で自らの価値を広めてきましたが、それさえも今後は許さないというのは腑に落ちません」(ブルージェイズ・加藤豪将氏)

 昨年まで日本ハムでプレー、現在はMLB・ブルージェイズのフロントで働く加藤氏が4月11日(日本時間12日)に自身X上で疑問を投げかけた。米国で生まれ育ち、日米球界の両方を熟知した男の発言こそが的を得ているように感じる。今回の規則をベースにしつつ時代に即した形になって欲しいものだ。

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