
本に掲載されていた収納グッズを買えば家がきれいになるかもと、買おうとしたこともありました。でも、「サイズはどれがいいの?」「部屋に合わなかったらいやだな」と決めかねた経験から、今度はちゃんと片づけ方を教わろうと決意しました。
「私の実家もあまりきれいではなくて、片づけのやり方がわからない。親の私がやり方を見せてあげないと、子どもも同じように片づけられなくなっちゃう。『今やらなきゃ!』と思って」
片づけを始めると、“いる・いらない”の判断をつけにくいモノがあやかさんを悩ませます。10年以上前から残している年賀状、子どもが作った作品、大好きなアーティストのグッズ……。
講座の中で「昔の年賀状を見ることある?」という話題になり、ハッとしました。確かに、全部を見返すことはありません。子どもの作品も、すべてを残しておいたらキリがない。
“思い出ボックス”を作り、そこに入るだけ保管しようと決めました。今後、あふれそうになったら中のモノを見直して入れ替える予定です。また、アーティストグッズも収納スペースを決めて収まる量まで減らしました。
「最近そのアーティストのライブに行ったんですが、以前みたいに『ほしい!』という気持ちだけで買わなくなりましたね。買う前に収納することを考えるようになりました」
また、片づけはあやかさんだけでやるのではなく、家族と一緒に進めました。
「私がモノの置き場所を決めると、『これはどこ?』『あれ取って』と言われることが多かったんです。言う方も、言われる方もストレスですよね」
今まで大人しか取れなかったコップを、子どもでも取れる場所に変更しました。すると、子どもは自分でコップを取って牛乳を飲むように。あやかさんの手間も省けるようになりました。