
――5月には眞弓さんが自身の半生と子育てを綴った書籍『あれかこれか(仮)』(小学館)を出されます。アンナさんは、お母さんの活躍をどのように見ていますか?
アンナ:面白い母親だと思うんですよ。品格があるのに破天荒なところもあって。幼いときから「ほかのお母さんとはタイプが違うな」って思っていました。母は芯があり、言葉に“逃げ”がないので、その言葉で勇気づけられる人は、私の友達みたいにいっぱいいる。人生に迷っている人にも刺さるはずです。人を笑顔にする本ができたのなら、そのチームに感謝ですね。
眞弓:はたから見たら、「そんなに悩まなくても大丈夫なのに!」という人ってたくさんいる。私のように悩まない人のほうが少数派でしょうから。本を読んだときに、「あっ、なんだ。今悩んでいたことなんて、どうってことない」って思ってくれたらいいなと思っています。
――最後にアンナさんに質問ですが、3月に41歳になられました。今後、したいことはありますか?
人生で一番やりたいことは、「海の仕事」。歌はもちろん、一生続けたいのですが、夢は、海のそばに住んで、“海に関わる何か”をしたい。「海の中に住みたい」というほど海が好きですから。いろいろな免許をもう一回取り直そうと思っているところです。そのチャレンジは、50歳になってからでもいいんですが、「自分の人生、夢が叶わなくて終わったな」って思いたくないなと。
芸能の仕事は、お話が来るのであれば、お客さんを笑顔にしたいからやりたい。けれど、この仕事だけにこだわらなくてもいいのかなって。「歌」「俳優」「海の仕事」の三つのバランスが、いつか取れたらいいですね。
(聞き手・加藤弓子)