花粉症には生活環境が大きく関係している
具体的にどんな人が花粉症になりやすいかという部分までは、現在のところわかっていないのですが、花粉症は誰でもかかりうる病気であるということはいえるでしょう。
ただ、花粉症には生活環境が大きく関係しています。たとえば、コンクリートの多い街に住んでいることで発症・重症化しやすくなりますし、生活習慣が乱れて免疫機能が低下している子どもも花粉症になりやすいと考えられます。
また、排気ガスを多く吸うと花粉症になりやすいと考えられています。排気ガスを吸うと鼻の粘膜が過敏になります。そうすると、鼻の中に入ってきたスギ花粉に免疫細胞が反応するため、排気ガスは間接的に花粉症を引き起こすともいわれます。
花粉症対策はいくらでもやりようがある
さらに、食生活によって花粉症を発症させたり、悪化させたりすることもあります。インスタントラーメンや菓子類などを頻繁に食べることで腸内環境が悪化してしまうからです。
そのほか、ストレスや不規則な生活も腸内環境を悪化させ、花粉症になりやすい体質をつくる可能性があります。
生活環境が、花粉症の発症や悪化と関係しているということは、逆にいえば、後天的な要素が大きく影響するため、花粉症対策はいくらでもやりようがあるのです。
(医師:村川 哲也)