
創業49年を迎えた北九州のうどんチェーンが関東に初進出した。連日のように店の外にまで行列ができているが、なぜ「資(すけ)さんうどん」はこれほどまでに支持されているのだろうか。





2024年12月27日、北九州発のうどんチェーン資さんうどんが、千葉県八千代市に関東1号店を開業した。北九州発の“ソウルフード”として知られる同店の首都圏進出とあり、初日からたくさんの客が押し寄せ、開店前には約100人の行列ができた。
今年2月24日には東京初出店となる両国店がオープン。徹夜組を含めて170人が並び(!)、開店後もしばらくは2階にある店舗へと向かう階段に行列が絶えないことが、SNSでも話題になった。
おでんもまた絶品
資さんうどんの特徴といえば、なんといっても「やわモチ麺」。甘い出汁と、サクサクのごぼう天がからむ「ごぼ天うどん」は、長年にわたり北九州市民の胃袋を鷲づかみにしてきた。長年通う40代の男性ファンは、こう語る。
「福岡には『ウエスト』や『牧のうどん』もありますが、特に北九州周辺では店舗数が圧倒的に多い資さんに自然と足が向きがちです。みんな頼むのは、肉ごぼ天うどん、カツ丼、そしてぼた餅が付いた『しあわせセット』。うどんを待つ間に食べるおでんもまた絶品です。一度店に入ったら、ずっと満腹。しかも帰りには、ついぼた餅をお土産に買ってしまうんです」
北九州出身の筆者(30代男性)も資さんの首都圏出店を今か今かと待ち望んでいた。そしてついに今年、その夢が叶ったため、実際に足を運んでみた。
JR両国駅から歩いて約15分。国道14号沿いに両国店がある。幸いにもこの日は店外に行列はなく、店内で少し待っただけでカウンター席に案内された。もちろん、主力はうどんだが、カツカレーや親子丼といったご飯ものも充実している。注文はタッチパネル式。北九州では、おでんコーナーで好みの具材を直接選ぶスタイルが多いが、両国店ではおでんもタッチパネルからの注文となる。とろろ昆布、つぼ漬け、揚げ玉はセルフサービスだ。