相手をほめたいとき
うらやましい=羨望の気持ちが強く出すぎると、言われた相手は責められたような気持ちになってしまいます。
「今度、家族でディズニーランドに行くんだ!」「いいなぁ」……子ども同士ならかわいいやりとりですが、大人同士だとちょっとみっともないかも。「うらやましい」という羨望の気持ちは、あまりに表現しすぎると相手を責めているようにも響きます。相手も、もしかすると自慢したい気持ちがちょっとはあったのかもしれませんが、責められたように感じることで「そんなつもりはなかったんだけどな……」「なんかごめんね」とシュンとしてしまいます。
また、成績や収入がいいことなどに対する「いいなぁ」は、そこに至るまでの相手の努力を「なかったことにする」ようにも聞こえます。うっかり言いがちなので、気をつけましょう。
「いいなぁ」とうらやむのではなく、「いいね!」と素直にほめるのが、気持ちよく会話を続けるコツです
驚いたとき
驚いたとき、とっさに出がちなひとこと。よく考えると「あなたはうそをついている」と暗に相手を否定する言葉です。
相手から驚くような事実を告げられたとき、つい口をついて出る「うそ」。信じられないほど驚いたことを表す言葉です。
わりとみんなカジュアルに使うこのフレーズですが、よくよく考えてみると、「あなたはうそをついている」と、暗に相手のことを否定しています。否定されてうれしい人はいませんし、相手に「この話はうそではない」というさらなる否定をさせることにもつながります。驚きを示すなら、肯定の意味のある「本当に」という言い方のほうがおすすめ。「びっくりするでしょ? それが本当なんですよ、なぜなら……」と会話もスムーズにつながるはず。
「うそ」はとっさに出がちな言葉なので、クセになっている人は意識的に直すよう心がけたほうがいいかも。「うそ」を使うのは、本当にうそとしか思えないような驚愕の話のときだけにしましょう。