同局の清水賢治社長は4月1日に東京・台場の本社で行われた入社式で、前日の第三者委員会報告を受けて、このように発言している。

「誤りを犯した時、組織というものはこの誤りに誠実に向き合う勇気が必要です。その誤りの情報を共有して正すことが最も重要なことだと思っています。自分にとっても、組織にとっても、自分たちの間違いを認めることは非常に厳しいことです。強い組織というのは、誤りを修正する力がある組織です。修正する力がある組織は、必ず次の成長へと向かうことができます」

 そのうえで「皆さんとともに前を向いて、一歩一歩着実に進んでいきたいと思います」と新入社員たちに呼び掛けたが、果たして同局は世間の信頼を回復し、再生することができるのだろうか。

(立花茂)

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