
AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:付き合って5年になる彼女との結婚を考えています。彼女は年下で家族の縁がうすく、僕が結婚して家族になり結びつきが深いものになればと思っていました。ですが、僕の両親がややこしい人なので、結婚するのがいいのか悩むようになりました。勢いで結婚できる年齢でもなく、彼女のことは好きですが、プロポーズを本当にしていいものか、タイミングがあるならいつでしょうか。(男性/写真家/47歳/やぎ座)
A:これは「素敵な男性あるある」だなと思いました。優しくて誠実な男性ほど、恋愛関係やパートナー関係において「守ってあげなきゃ」の意識を感じてしまう傾向があるように思います。相手に頼まれたわけでもないのに「守ってあげなきゃ」という意識を持とうとしてしまう。僕自身も男性だからわかります。でも、この意識を持ってしまうと長期的には息が詰まってきてしまうんですよね。
もちろん「この部分においては守ってほしい」など、相手から頼まれたならやればいいんですけど、多くの場合は古くから続いてきた「男性はこうでなければいけない」という思い込みです。
長期的に続いていく関係は、「ノー」や「嫌い」を言い合える関係であるべきです。相手の問題をどちらかが勝手に取り除いてあげるとか、心配をかけないようにするという関係性ではなくて、心配なことを言い合える関係のほうが長期的にはうまくいきます。二人で一緒に勝利する、っていうのかな。一人が勝手に処理するのではなくて。
なので、これは対等に助け合う関係を築いていくための大きなチャンスだと思いました。このコーナーに相談してくれたことはすごく嬉しいですが、相談者さんがやるべきことは彼女に相談すること。こういう親でこういう関係性なんだけど、どうしていったらいいかな、って。自分の考えも伝えた上で、相談したい、と言ってみてほしいです。
そういうことを話すの、初めは少し怖いと思います。性別にかかわらず、自分の弱さを見せることが怖いのは当たり前のことです。これを言ったら嫌われるんじゃないか、今まで自分が頑張って作ってきたイメージが壊れて幻滅されちゃうんじゃないかって。
相性やタイミングもあるから100パーセント大丈夫ですよとは言えないけど、大多数の人は弱さを出してもらったほうが安心すると思います。特に女性は「この人私の前で裸になってくれてないな」ということをすごく見抜くし、男性がカッコつけていることはバレていると思います。
長期的に対等な関係を築きたいのであれば、自分が着込んでいるジャケットをすべて燃やすところから始めましょう。特にやぎ座って100枚ぐらいジャケットを着込んでいる人たちだから、今が燃やすチャンス。
自分の中で答えが出てないことも相手に相談して、目の前にいる人と一つひとつ答えを出していく。そうやってさらけ出すことのほうがかっこいいと思うんですよね。
※AERA 2025年4月7日号