リスク許容度別 商品選び
リスク許容度に合った商品にはどのようなものがあるのだろうか。低コスト商品の中でおすすめの商品を頼藤氏にまとめてもらった。
【リスク許容度:中】
・株だけでなく、債券など他の資産と分散投資
債券と比べると、株式はリスク・リターンが大きいのは先に述べたとおり。株式100%の商品はリスク許容度が高めの人に向いている。よりリスクを抑えるなら、株式よりも値動きの小さい債券、外国資産よりも値動きの小さい国内資産を含んだバランス型の商品を検討したい。
商品例)
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)[信託報酬:年0.154%]
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) [信託報酬:年0.143%]
・下落を抑え、値上がり益&分配金も狙う
バランス型でリスクヘッジする以外にも、高配当株・連続増配株を対象とするファンドに投資する選択肢もある。市場が停滞した場合にも、定期的に分配金がもらえることで、一定のリターンが得られるため資金が集まりやすく下落に強い。たとえ下落したとしても、回復が早いのも特徴だ。
商品例)
日経平均高配当利回り株ファンド[信託報酬:年0.693%] ※NISAのつみたて投資枠で投資可能
Tracers日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)[信託報酬:年0.10725%]
SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)[信託報酬:年0.099%]
SBI・V・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)[信託報酬:年0.1238%]
SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)[信託報酬:年0.1238%]
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)[信託報酬:年0.192%]
【リスク許容度:やや高】
・全世界の株式に分散投資
株式型でリターンを狙いつつも、地域分散でリスクヘッジするなら「オルカン」をはじめとする全世界型のインデックスファンドが向いている。全世界型とはいえ、米国が6割を占めているため成長に期待できる反面、相場次第では米国の割合が調整される点もメリットだ。
商品例)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)[信託報酬:年0.05775%]
など全世界株式型のインデックスファンド
・成長性の高い米国企業に広く投資
全世界型(オルカン)とは地域分散の観点で差異があるがリスク・リターンは同程度と考えてよい。