知花和輝さん(右)、知花冴さん(撮影:写真映像部・佐藤創紀)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年3月31日号では、シセイテンの知花和輝さんとゾーイパーソナルトレーニングジムの知花冴さん夫婦について取り上げました。

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2021年、ともに26歳で結婚。現在、愛犬のダグと2人+1匹で暮らす。

【出会いは?】RIZAPに同期として入社。入社式で、同じグループのメンバーになった。

【結婚までの道のりは?】独立してジムを開業していた妻が、開業1周年記念の投稿をInstagramにし、それを見た夫がクラッカーのスタンプを送って祝福。それがきっかけで2人で会うようになり、交際に発展。2カ月後に同棲をし、交際1年記念の日に結婚。

【家事や家計の分担は?】家事は、全般的に妻の担当だが、夫も率先して食器洗いや洗濯、ゴミ出し、テーブルの片付けなどをする。財布は別々で、家計管理は夫が行う。

夫 知花和輝[30]シセイテン代表 柔道整復師

ちばな・かずき◆1994年、千葉県出身。大学卒業後RIZAP勤務を経て、2020年に独立。フリーランスのパーソナルトレーナー兼ライターとして活動後、21年から約1年間ITコンサル企業でマーケティングマネージャーを務める。23年にシセイテンを設立し、妻と東京都港区新橋でジムを経営する

 男性トレーナーが多かった元職場で、セッション本数も売り上げもトップクラスだった妻。そこであぐらをかかず、自身の理想に向かって独立してジムを開業するという、決断力と行動力に惹かれました。憧れにも近い感覚を覚え、生涯この人を尊敬できるな、と。尊敬の念があれば、相手の言うことに耳を傾けられ、苦難も2人で協力して乗り越えられますから、結婚の大きな決め手にもなりました。

 かつての僕は石橋を叩いて壊すほど慎重なタイプでしたが、彼女のおかげでチャレンジングな性格に変われました。独立して起業できたのは、彼女がいてくれたからこそ。僕一人では絶対になし得ません。

 起業時は頑張りすぎて、無休で働き続けた結果、体調を崩してしまいました。彼女に体が資本なんだから休めと口酸っぱく言われていたのに、休むと仕事が途絶えるような危機感が強く……。以来、週1日は必ず休むように。2人で発掘したお店に行ってワイワイ飲み食いするひとときにホッと癒やされています。

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