竹田のここまでのスタッツは、アンダーパーのラウンド数が16でツアートップなら、60台のラウンド数も12で1位。イーグル数は4つで2位につけており、持ち前のパワーを海を渡った今も遺憾なく発揮している。開幕から出場5試合で優勝1回を含むトップ10入り3回は、ルーキーとは思えない活躍ぶり。ストロークス・ゲインドなどの数値を見ると、グリーン上のプレーに課題を残しているが、これも昨年の国内ツアーで披露していたパッティングに戻れば、さらに勝利を積み重ねてくれるはずだ。

 昨年メジャー制覇を成し遂げた古江も、ツアーの先輩として幸先の良い滑り出しを見せている。先に述べたように、HSBC女子世界選手権で2位タイになると、ブルーベイLPGAでは3位に入った。フェアウェイキープ率が84.29%でツアー2位と安定したプレーは相変わらず。昨年は、平均ストロークトップに送られる「ベアトロフィー」を日本人として初めて獲得したが、今季も序盤のプレーを維持していけば、2年連続での快挙の可能性は十分といえる。

 こうして日本勢のプレーが目覚ましい米女子ツアーだが、もちろん本国の米国勢や韓国勢などの実力者たちも順調に今季をスタートしている。

 世界ランキングトップのネリー・コルダ(米)は、ここまで2試合の出場にとどまっているが、開幕戦で2位になるとファウンダーズカップでは7位タイ。昨季のコルダは、3月下旬から4連勝しており、日本勢にとってコルダは今年も高い壁になることが予想される。

 また、パリ五輪で金メダルを獲得したリディア・コ(ニュージーランド)は開幕戦を6位で終えると、HSBC女子世界選手権でツアー通算23勝を挙げいきなりその強さを発揮。キム・アリム(韓)は開幕戦を制すと、その後もトップ10入り2回とハイレベルなプレーを続けている。また、世界ランク3位のジーノ・ティティクル(タイ)も、地元開催のホンダLPGAタイランドで3位になると、HSBC女子世界選手権では古江と同じ2位にタイでフィニッシュした。

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戦いは米本土へ!“好調”日本勢に求められるもの