祖父の認知症を家族全員が知ることに
祖父の認知症の進行状況を唯一理解していた祖母は、祖父のことを孫である私にはもちろん、娘である母にも全く知らせていませんでした。「心配させるまい」と、祖母が抱え込んでしまっていたのでしょう。祖母が思い描いていたように祖父を誰かに預けることなく、さっと手術してさっと帰宅するという計画が失敗したことで、警察沙汰にまで発展してしまったことで、祖父が認知症であることを家族のみなが知るとともに、祖父と祖母が置かれていた状況を理解することになりました。
そんな祖父の状況を聞くにつけ、祖母は「自宅に残している祖父が心配だから。」と主治医に何度も懇願したそうです。なんとか退院許可を取り付け、予定より1週間遅れで帰宅することになりました。翌週早々には、包括支援センターのケアマネージャーさんによる祖父と祖母の介護認定調査の相談が始まったそうです。周囲の方々の支援により、二人暮らしゆえに「老老介護は大変よ」と言っていた祖母の負担が、少しでも軽減されるようにと願っています。
年始のドタバタ事件以降、妹は忙しい合間を縫って祖父母に定期的に会いに行っているようです。一方、日本を離れた私はというと、親孝行はもちろん、孫として祖父母孝行もろくにできていません。祖父の認知症がより一層進んでしまう前に、祖父に会いに行きたいと強く思っている今日この頃です。
[佳山1]https://dot.asahi.com/articles/-/210876?page=1
[佳山2]https://dot.asahi.com/articles/-/231409?page=2

