最近のトレンドでいえば、いままでは主に行政で使用されていたものが、民間で使われるようになってきたことが挙げられます。今回、今尾先生との書籍で使ったAW3Dという技術は、簡単にいえば衛星画像を使った世界最高精度の3D地図です。
この3Dの技術は、携帯基地局のシミュレーション、環境情報等を可視化・シミュレーション(たとえば、国立競技場周辺の風の流れの解析など)、日陰ルートを算出して真夏の街中の移動をどれだけ快適にできるのか、などで使われています。
つまり、世界中のあらゆる場所を3Dで表現して、自由な角度で、さまざまな時期の風景を切り出すことが可能になっているのです。風の流れ、海の温度、船の位置なども把握することが可能です。最新鋭の衛星を使えば、宇宙からクルマの有無が分かるぐらいの精度があるのです。
今尾:私も飛行機から取った空中写真はなじみがあったのですが、衛星画像から立体にする技術があるなんてまったく知りませんでした。地図は記号があったりするので苦手な人も多いんですが、俯瞰したアングルで見せることができるのでわかりやすいですよね。アングルはもちろん、解像度や色をすぐ変えることもすぐできますし、今後も発展の可能性があるんじゃないかと思います。
