Jリーグの新助っ人で活躍期待できるのは?※画像はイメージ(gettyimages)
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 2025年のJ1リーグは第4節を終え、早くも波乱含みで上位と下位で明暗分かれたスタートになっている。その中で“気になること”の1つに、今季初来日の新外国人選手たちの状況、チームへのフィット具合がある。

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 日本人選手たちが海外挑戦した際に新チームに順応するまでに時間を要することが多々あるのと同様に、これまでも多くの外国人選手たちがJリーグのサッカーに適応するのに時間を要し、苦労する事例も多く見受けられる。志向するサッカー、戦術、スピード感などに加えて、言葉、文化、気候など理由は様々だが、それらの“壁”を早くもクリアし、チームに欠かせない戦力となっている選手たちもいる。

 最初に触れたいのが、3年ぶりのJ1舞台を戦う清水エスパルスに加わったマテウス・ブエノだ。26歳のブラジル人MF。ポルトガルでのプレー経験を持つが、直近ではブラジル2部でのプレーだったためにそれほど注目度は高くなかった。しかし、開幕から不動のボランチとして4試合フル出場を果たし、的確なポジショニングと豊富な運動量でピッチを上下左右に幅広くカバー。球際も強く、プレスのタイミングも的確で、ボールを奪った後は確かな技術と広い視野でパスを配球。シンプルながらも落ち着き払った効果的なプレーを見せ、チームの2勝2分けの無敗スタートの原動力となっている。新発見の注目タレントと言えるだろう。

 横浜F・マリノスに加わった27歳のコロンビア人DFジェイソン・キニョーネスも能力の高さが目立っている。自身初の海外移籍となっているが、ここまでセンターバックとしてリーグ戦4試合とACLEの3試合試合にフル出場し、パワーとスピードを兼ね備え、高い対人能力と広い守備範囲で早くもDFラインの軸となっている。7試合のチーム成績は3勝3分け1敗(リーグ戦3分け1敗)だが、守備陣は7試合3失点(リーグ戦4試合3失点)と手応えあり。個人の守備能力の高さは間違いなく、今後はさらに連携が深まるはず。攻撃陣が奮起して勝利を掴めるようになれば、キニョーネスへの評価もさらに高まるはずだ。

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