取り残されている感覚
三浦:会社員のママ友から「(フリーで)いいな」と言われることがありますが、彼女たちは枠のあるレールの上から言っているだけで、本当にフリーになりたいわけじゃないんですよね。
(一同、うなずく)
柴田怜奈さん(宮崎県・20代・契約社員・独身):社会人1年目ですが、学生時代にアルバイトしていた製菓店で契約社員になりました。本当は本に関わる仕事がしたかったのですが、就活では縁がなくて。もう1年、自分を見つめ直そうと思ってこの道を選びましたが、同級生たちから取り残されている感覚はあります。でも今回この企画に思い切って応募したり、ZINE(自主出版物)を出版したりしたら、違う風景が見えました。上京してみたいと考えています。
木村編集長:状況を前向きに捉えたら、一歩を踏み出せる時代ではありますよね。皆さんのお話を聞いて、固定観念にとらわれず、自己実現をしていくことが大切だなと感じました。
(構成/フリーランス記者・小野ヒデコ)
※AERA 2025年3月10日号

