
今年1月に発足した「AERA Womanスペシャルサポーター」。年齢、職業、居住地、家庭状況まで様々な1期生と、木村恵子編集長と本連載「女性×働く」担当の古田真梨子副編集長による座談会が初開催された。初対面とは思えないほど活発に意見が飛び交った様子をお届けする。AERA 2025年3月10日号より。
【図を見る】世界と比較! 日本の「女性管理職」の割合ってどれくらいなの?
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木村編集長(東京都・49歳・既婚・子あり):この時代に女性がより幸せになるために、どんなことが必要だと思いますか?
坂本美菜子さん(東京都・43歳・フリーランスコーチング業・既婚・子あり):自分の本音にフタをしないこと。SNSではなく、身近な所で言えることが大事だと思っています。前職の会社員時代、育休復帰してから間もなく新たに育休復帰する人のサポートを頼まれました。自分のことで精一杯なのに……という気持ちを言い出せず、後で精神的に良くない状況になったことがあります。
古田副編集長(東京都・44歳・既婚・子あり):いま政府や企業が力を入れるのは、両立支援ばかり。それと逆行することは言いにくいんですよね。「女性×働く」でシングルをテーマにした時には、子育て世代の時短勤務などのしわ寄せがすべて独身にくるけれど、「おかしい」と言えないという声が届きました。
坂本:ママ同士で集まると「お互い大変だよね」で終わってしまうことがよくあって。子育て中の人ばかりが優遇されるために「子持ち様」と揶揄されることがありますが、ママたちも内側から問いかけて、自分の立場を疑うことも必要だと思います。
本音を言えない雰囲気
成田美晴さん(仮名・東京都・53歳・製造業管理職・独身):本音をなかなか言えないのは、確かにあると思います。心理的な安全性がないのと、「言ってもどうせ相手はわかってくれないだろう」という諦めの気持ちがあるかなと。そう言えば、「グチ活」ありますよね。
一同:へぇー!
成田:そんな本が出ています。愚痴から課題が見える。つまり、愚痴は発見の宝庫だそうです。