今夏に予定されている参院選については力強く語った。 

「いよいよ参院選を視野に入れた活動を強化していかなければなりません。改めてきょう、記者会見なので申し上げますが、21議席を目指したいと思います。参院の21議席というのは意味があって、予算を伴う法案を単独で提出できるのが参院では21という意味であります。現在5人が非改選、4人が改選なので、改選で16取らないと21に届きません。相当高い議席であることは自覚をしております」 

 玉木氏は役職停止中、街頭演説やタウンミーティング、能登の被災現場の訪問など、計20カ所以上で地元の声を聞いてまわったという。

「この間聞いてきた、物価高などに苦しむ国民の声を踏まえると、私たちが強く大きくならないといけない、と改めて感じておりますので、高い目標ではありますけれども、単独で予算を伴う法案提出権を得られる21議席を目指し、きたる選挙に臨んでいきたいと思っています」 

 会見終了後、会場でフォトジャーナリストの堀田喬氏を見かけた。

 堀田氏は、 国民民主の集会、街頭演説、会見などにひんぱんに顔を出し、SNS上で“名物男”となっている。 国民民主のスタッフからは「(別の用件でも)来ていただきたいな」と声をかけられていた。 

国民民主党を“追っかけている”フォトジャーナリストの堀田喬氏(撮影・上田耕司)

 堀田氏は、

「玉木さんはやっぱりまだ人気があるんだ。神奈川県での地方選を取材したけど、みんな一つにまとまっていたね。憎たらしいけど、今(の国民民主)はまとまっている。立憲民主党よりまとまっているよ。まだまだ伸びるよ」 

 と独自の見解を述べた。

 堀田氏に「国民民主の会見によく来るのは、期待しているからですか」と聞くと、 

「取材ですよ。国民民主の候補が出る地方選挙にも行っているから。いつ国民民主がだめになるか、それを見るために来ているんですよ。別に応援団じゃありません(笑)」 

 と真意はわからないが、そう答えていた。

 満を持して?代表に復活した玉木氏。スキャンダルは尾を引かずに、党のかじ取りに専念することができるのか。 

(AERA dot.編集部・上田耕司)

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