
全盛期を知らないママ世代も共感
こうした素質もあり、戦隊ものやライダーシリーズ、プリキュアなどが放送される“ニチアサ”(日曜朝にテレビ朝日で放送される番組群の総称)で活躍していった。
「女優デビューは『燃えろ!! ロボコン』のヒロイン枠、大人になってからも『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』でシリーズ初の女性仮面ライダー・仮面ライダーファムを演じています。中途半端にオタク趣味をアピールして“にわか”などとそしられるタレントも多いなか、加藤は本気度が高く、熱心な大人のファンも多いニチアサをはじめ多くのファンから認められる存在になっていきました」(同)
2020年、コロナ禍で第3子を妊娠したのを機にYouTubeチャンネルを開設。ライフスタイル系の動画が多い中、唐突にゲーム実況動画をアップするなどマイペースに活動中だ。テレビ出演では、やはり子育てに関するエピソードトークの評判がいい。
「昨年10月『夫が寝たあとに』に出演したときは、第1子出産後は仕事先でもミルクを作れるようにガスコンロを持ち歩いたと話していました。しつけに関しても『ソファの上は?』『立たなーい』とライブの掛け声のように子供たちにルールを言わせる『コール&レスポンス制度』を提唱していることが、SNSでも話題になっていました。彼女の全盛期を知らない若いママたちにも、徐々にそのすごさが知られていっているのではないでしょうか」(同)
さらに、第4子妊娠中だった昨年5月には、デビュー以来所属してきた事務所を退所するという大きな変化もあった。「今は仕事でもプライベートでも、やりたいと思ったことは、スケジュールの調整ができる限り挑戦しています」(「AERA with Kids Plus」24年12月28日配信)と語っていたが、今回の舞台出演・プロデュースはその第一歩かもしれない。予想外のルートで女優業を再開させた加藤だが、今後は各所で露出が増えていきそうだ。