女優、タレントとしてドラマやバラエティ番組などで活躍する加藤夏希さんには、4人のお子さんがいます。ゲームや漫画、コスプレなどの“サブカル”好きとして知られ、ご主人ともオンラインゲームがきっかけで結婚することになったという加藤さん。同じくゲームが大好きだという子どもたちの様子や、産後に経験した心の不調について、飾らない言葉で語ってくれました。※前編<加藤夏希が語る「1ミリも想像していなかった」4人の子育て 「最後の赤ちゃん育児、成長のすべてをかみしめています」>から読む

MENU 産後の落ち込みでSNSも見られなかった 疎遠に感じていた父の気持ちがわかった日 「家族でゲーム」は“おままごと”と同じ感覚 やりたいと思ったことには、挑戦し続けたい 花男を見た娘が「あの人、ママの昔の彼?」

産後の落ち込みでSNSも見られなかった

――はつらつとしたママという印象の加藤さんですが、出産・育児の中で、マタニティブルーや産後の「うつ」などは経験しましたか?

 毎回産後1、2カ月は、気持ちが落ち込みました。特に初めての出産のときは、一番落ち込みがひどかったように思います。夫もなるべく早く家に帰るよう努力してくれてはいましたが、日中家にいるのは赤ちゃんと私だけ。初めは一生懸命赤ちゃんに話しかけたり笑いかけたりしていたのですが、だんだんそれが出来なくなりました。あやしながらふと我に返って「私、何やってるんだろう」ってむなしくなったり、娘が目の前で泣いているのに何もせず、ただ黙って見つめていたり。毎日家にこもりきりでお世話をしてすごく疲れていたし、産後でホルモンバランスも崩れていたんだと思います。

 気持ちが落ち込んでいる間は、SNSも見ないようにしていました。インスタグラムなどで他の人の子育ての投稿を見ると「なぜこの人は楽しく子育てできているのに私はできないんだろう」って落ち込むんです。今キラキラした投稿をしている人たちにもそれぞれ大変なことはあるとわかっていても、比べてしまうんですよね。

産後うつに悩んだこともあるという加藤さん(提供)

疎遠に感じていた父の気持ちがわかった日

――産後は心も体も不安定になりますよね。

 ただその時期に一つ、いいことがありました。ちょうど長女を出産した時期に父が定年を迎えたのですが、それまで何となく疎遠に感じていた父と、初めてと言っていいほど心が通じ合ったんです。

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木下昌子
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