黒田清子さんの成年の記者会見は、昭和天皇の崩御があり、1年先延ばしになっていました。そこで聞かれた結婚の時期について、『いついつまでにと申し上げてしまいますと、かつて記者会見で30歳までにと話された皇太子殿下のようなことになるので』と話されていました。

 その切り返しだけでなく、全体的におおらかで明るく、ユーモアも交え、ボキャブラリーも豊富で、改めて思うと、2022年3月に行われた、天皇、皇后両陛下の長女愛子さまの成年の記者会見に通ずるところがある感じもしますね」

 天皇陛下雅子さまが結婚されたのは93年のこと。黒田清子さんの会見のあった90年、「30歳」と宣言されていた兄である天皇陛下は、お相手候補の名前はあがるも、まだ結婚はされていなかった。
 

注目はその「第一声」

 男性皇族による成年の会見は、秋篠宮さま以来、40年ぶりとなる。そんな悠仁さまの会見でつげさんが注目するのは、「第一声」だ。内容はもちろんだが、声そのものにも注目していると話す。

「悠仁さまがどんな声で話されるのか、国民もよくわかっていません。そして、冒頭でどんなお話をされるのか、気になるところです。愛子さまの場合は、福島県沖を震源とする地震のお見舞いのお言葉から始まりました。今でしたら、岩手県大船渡市の山林火災について寄り添われる言葉からお話しされるのか、注目しています」

「第一声」の次に注目するのが、ご家族に関する回答に出てくる”導火線”だ。”導火線”とは、秋篠宮さまの気が短いことをたとえて出てきた言葉だ。

 11年10月、秋篠宮家の長女の小室眞子さんは成年の記者会見で父について問われ、「かつてはよく怒る父親でございましたけれども,最近はすっかり丸くなっております」と答えている。

 そして、秋篠宮さまは14年11月の誕生日にあたっての記者会見で、ご自身のことを「導火線が短い人間なものですから」と話された。それを受けて、同年12月、次女の佳子さまも成年の記者会見でご自身の性格を「父と同じように導火線が短いところがありまして」と話されている。

 この”導火線”について、悠仁さまはどんな形で触れられるのか、つげさんは密かに注目しているという。

「秋篠宮家のご家族の関係性など、当然、ご家族に関する質問は入っていると思いますが、両親との関係、姉の眞子さん、佳子さまの関係は知りたいですし、普段どんなことを話されているのかなど、具体的なエピソードが出てくるのか注目しています」

 悠仁さまの記者会見は、「第一声」から見逃せない。

(AERA dot.編集部・太田裕子)

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