舞鶴引揚記念館を訪問し、引き揚げが行われていた当時の舞鶴港のジオラマを前に質問する悠仁さま=2025年2月12日、京都府舞鶴市
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 3月3日に秋篠宮家の長男、悠仁さまの成年の記者会見が行われるが、国民がその人柄を初めて知る機会とも言える。皇室番組放送作家のつげのり子さんは「皇室の行事の中で、今年一番の関心事」ととらえ、これまでの皇室の方々の会見を振り返り、注目しているポイントがあるという。

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 悠仁さまは、昨年9月6日に18歳の誕生日を迎えられたが、学業を優先するために成年の記者会見や成年式は高校卒業後まで先延ばしとなっていた。

 これまでの成年の会見では、成年を迎えての感想や皇室の今後のあり方などのほか、趣味や家族、さらには「理想の結婚相手」といった質問も受け、じっくり時間を費やしてご自身の言葉で答えていた。

 かつては20歳、現在は18歳を成年として大人と定義しているが、事前に質問の答え方を準備しておくとはいえ、まだ慣れていない悠仁さまにとってはハードルが高いものだと想像される。ただ、こうした記者会見での質問にユーモアを交えて答え、それぞれのお人柄が色濃く表れた会見も多い。

 1985年11月に会見をした、悠仁さまの父である秋篠宮さま(当時は礼宮さま)。つげさんには「等身大の大学生」に映ったと振り返る。

 会見で、趣味のギターやカメラについて聞かれた秋篠宮さまは、「ギターは弾きたくなったときに弾く程度。写真は撮りたくなったときに(撮る)」と話された。

「記者は『ギターでこんな曲を、こんな気分のときに弾いています』といった回答を引き出したかったと思いますが、秋篠宮さまは“記者が期待するようなことは言わない”と構えていらっしゃったのかもしれません。そんな姿にはある意味、“等身大の若者”という印象を受けました」

理想の結婚相手にユーモア

 答えにくい質問と言えば、「理想の結婚相手」に関するものだろう。

 90年4月に会見した黒田清子さん(当時、紀宮さま)は、兄である天皇陛下の“事例”を交えてユーモアたっぷりにかわされた。

 天皇陛下が皇太子時代の85年に行った25歳の誕生日を前にした記者会見で、結婚についての質問に「30歳前のほうがいい」と回答されていた。それを引用した答えで、つげさんも印象に残っていると言う。

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そのユーモアは愛子さまに通ずるところも