コロナ禍に気づいた「やっぱり大好きだ」　海を越える恋愛を経て結婚

夫　Bigo Guillaume［45］フリーランスのツアーガイド

ビゴ・ギヨム◆1979年、フランス・ノルマンディー生まれ。2007年、ペルピニャン大学卒業（観光経営学）。09年、ワーキングホリデーで来日。現在は主に海外からの個人観光客に日本各地を案内するほか、ホテルで働くことも。将来は、日本人観光客にフランスを紹介するツアーを企画運営するのが夢

　静香の最初の印象は、にぎやかで、いつも笑っている人。出会った時はお互いにパートナーを求めていたわけではなかったけど、何度か会ったり電話で話したりするうちに好きになっていった。　

　出会った頃、僕は日本で東洋医学を学んでいて、トレーニングのために一時的にドイツに滞在していました。静香と付き合い始めたけど、将来どうするかまでは決めかねて、2カ月の予定でフランスに戻りました。そしたらコロナ禍になり、やっぱり静香のことが大好きだと気づいた。一緒にいるために結婚しました。

　僕は「生活費を稼ぐために働く」という考え方をしがちだけど、彼女は「好きなことをしていればお金もついてくる」とポジティブに考えている。僕も影響されて、好きなガイドの仕事をして幸せを感じています。

　フランスの家族とも友人とも離れているけど、後悔はありません。静香と一緒にいられて毎日幸せ。時には言葉の壁もあるけど、いつもそばで応援してくれてありがとう。

（構成・山本奈朱香）

※AERA　2025年3月3日号