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鴨を落としちゃった!
宮内庁には埼玉鴨場(埼玉県越谷市)と新浜鴨場(千葉県市川市)があり、皇室では鴨を無傷のまま捕獲する独特の狩猟法が継承されている。
越冬のために鴨場の池(元溜)に集まった野生の鴨を、訓練されたアヒルで誘導。鴨が飛び立つ瞬間を狙って、絹糸で作られた「叉手」(さで)という手持ちの網でつかまえるという特殊な鴨猟で、もともとは江戸時代に将軍家や大名家に伝わっていたものを、皇室が明治以降に継承したものだ。
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鴨場接待では、接遇役の皇族と外交官ら10人でひとつのグループをつくって鴨の捕獲に挑戦するのが一般的だという。
この日の愛子さまと佳子さまは、野外で温かいティーカップを手に外交官らと歓談。しかし、その装いは、愛子さまはグリーンのジャケットにチェック柄のスカートにロングブーツ。佳子さまも黒のパンツにブーツと、それぞれ動きやすそうな服装だった。
前出の人物によれば、鴨猟はスポーツに近い運動量になるという。
参加者は、鷹匠や皇族方の合図を受けながら、鴨に気づかれないように静かに池に近づき、叉手で鴨をつかまえる。運動神経が良い参加者がひとりで10羽ほども捕獲することもあるが、一方で苦戦する人もいて笑いが絶えない場になるが、前出の人物は、
「皇族方はお手本を見せながら接遇されるので、和やかな国際親善な場とはいえ、気遣いや体力も必要なのです」
と話す。
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