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たとえば、捕獲した鴨の放鳥も鴨場接待での皇族方の「役目」のひとつだ。
この日の愛子さまと佳子さまは、羽ばたく鴨を笑顔で見送ったが、これがなかなか難しいのだという。
2017年冬、秋篠宮家の長女の小室眞子さんが鴨場接待に参加。このとき、鴨を飛び立たせようとした眞子さんだが、鴨を地面に落としてしまった。
そのまま池に歩いていく鴨と、手を合わせて心配そうに見守る眞子さん。そのうしろでは外国の大使たちが、眞子さんの様子を笑顔で見守りながら写真に収めていた。
前出の人物は、放鳥する鴨は特殊な抱き方があり、それが難しいと話す。
「放鳥する際は、鴨が逃げないよう両手でしっかりと抱えなくてはいけません。力加減が難しく、ちょっとでも強すぎると鴨がしびれてしまって、放鳥しようと空中に投げてもポトンと落ちてしまうのです」
放鳥しても飛び立たず、鴨がトコトコ歩いて池に向かう光景は、実は珍しくないのだという。
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食堂での午餐メニューは「鴨の鉄板焼き」
鴨猟で体を動かしたあとは、敷地内の食堂で午餐が開かれることもある。前出の人物によると、メニューは鴨の鉄板焼きが定番。捕獲した鴨ではなく、あらかじめ準備された養殖の合鴨だ。
鉄板はひとりひとりに用意され、ホスト役の皇族がそれぞれ担当したグループと一緒に席に着き、合鴨の焼き方と食べ方のお手本を示しながら接遇するのが通常の流れだという。
鴨を焼きながらゲストにやり方を教え、グループの会話も盛り上げて満足していただく必要があるため、接遇の難易度は高いようだ。
今回初めての参加となった愛子さま。鴨場接待を何度も経験している佳子さまにアドバイスを受けながら、英語を駆使して接遇に臨んだ。ときおりニコッと顔を見合わせて息のあった接遇を務めあげたふたりのプリンセスに、外交官らも娘を見守るようなほほ笑みを向けていた。
(AERA dot.編集部・永井貴子)
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