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ドジャース・大谷翔平の口座から巨額の不正送金をしたとして、銀行詐欺罪などに問われた元通訳の水原一平被告(40)に対し、カリフォルニア州の連邦地裁は今月6日、検察側の求刑通り、禁錮4年9カ月と大谷に約1700万ドル(約26億円)の賠償を命じる判決を言い渡した。刑期は3月24日から始まる。
【写真】「相棒」のような存在だったエンゼルス時代の大谷翔平と水原一平被告
2017年オフに大谷がエンゼルスに移籍して以来、水原被告は大谷の「相棒」として知られていた。「米国で一番人気のある通訳」と現地でも形容されていただけに、23年3月に事件が発覚した際の衝撃は日米ともに大きかった。
「水原被告は大谷が有名になっても、謙虚な振る舞いで支えてきて、好感を持たれてきました。通訳としての能力も非常に高い。エンゼルスの時は『大谷より一平の方が気になる』という現地のファンがいたほどです。そんな彼が大谷の口座から約1659万ドル(約25億7000万円)を盗んでいた。弁解の余地がない裏切りです」(スポーツ紙デスク)
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検察は「大谷は被害者」と強調
日本では水原被告の犯罪行為や裏切りに批判の声が殺到した。米国でも今回の裁判の行方は大きく報じられてきたが、水原被告を批判する声ばかりかというとそうではない。米国駐在の通信員が、こう話す。
「事件が発覚した時から、SNS上で一定数見られる書き込みが、『大谷が水原被告の違法賭博をまったく信じられなかったとは考えづらい』『大谷も違法賭博に関与していたのでは』という意見です。それは今も続いています」
検察は膨大な証拠を調べたが、大谷の違法行為への関与はまったく出てこなかった。水原被告の判決後、検察が報道陣の取材に応じて、「何も過ちを犯していない人がプロとしての評判に傷をつけられた。大谷は被害者だ」と強調したことも、「大谷が犯罪に関与している」というデマが広がっていることを示している。