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昨季は交流戦で球団初の優勝を果たしながら、シーズン4位となり今江敏晃前監督が契約を1年残して解任。当時は騒ぎにはなったが、キャンプを見る限りでは三木監督がバトンを引き継いだことも悪い選択ではなかったように思える。今季は新指揮官のもとで面白い野球が見られそうでもある。
監督交代もその1つだが、雰囲気が一変した理由の1つとして、巨人へ移籍した田中将大がチームを去ったのも大きいという。「メジャーでも活躍した大投手へ気を使わなくて良くなった」という声も聞こえてくるが……。
「孤高の存在で周囲が気を使う部分があったのは否定できない。だが、決して浮いた存在ではなかった。何かあれば気さくにアドバイスを送るなど、コーチ兼任のような頼れる存在だった。居なくなったことを悔やむ選手は多い」(楽天関係者)
「実績ある選手でも結果が出ないと移籍せざるを得ない現実を皆が思い知った。田中からの最後の授業とも言える。今まで多くの面でお世話になったのだから、一人前の活躍をすることが恩返しになる。選手たちのより頑張らないという気持ちがチームの雰囲気にもつながっている」(楽天OB)
そして、親会社を含めたフロントの動きも選手を活気づけている。三木谷浩史オーナーが2月6、7日と2日続けて視察を行った影響も大きいようだ。
「近年はサッカーJ1・ヴィッセル神戸にご執心と言われていただけに驚かされた。石井一久GMからの要望もあり実現したということ。活躍次第では大幅昇給の可能性もあるので、選手にとっては大きな励みになる」(スポーツ新聞野球担当デスク)
楽天本社の経営不振が続き、「身売り」も囁かれる中、トップの積極的な動きは何より力になる。「やれることはやってみますよ」と石井GMは笑うが、オーナーへ色々と「お願い」しているのは間違いないだろう。
「投手陣の底上げには時間もかかるので、得点力アップが何より重要。来日3年目のマイケル・フランコがメジャー時代の全盛期に近い活躍をして、3月に25歳になる安田悠馬が覚醒すれば打線に厚みができる。島内宏明らが下位打線を打つようなら面白い」(楽天関係者)