【絶対やってはいけないこと】その2


●クレジットカードの請求明細の「総額」しかチェックしない

「貧乏予備軍」は、クレジットカードの請求明細の「請求総額」しか見ない。銀行の残高が足りるかどうかをチェックするだけだ。これは絶対やっていけないこと。

お金持ち予備軍」は、何に使ったのかを振り返る作業をするため、明細を1行ずつ漏れなく目を通す。納得して使ったお金なのか、ストレス発散のための衝動買いだったのかなど、クレジットカード決済をしたときを思い出しながら振り返り、反省点を明日からの生活に取り入れる。

 おすすめは、マーカーペンを使ってカテゴリーごとに仕分けする方法。家族のための支出は黄色、自分の趣味はピンクなどとペンで色分けして、それぞれの集計をすると、後で決算しやすくなる。ぜひ、やってみてほしい。

 【絶対やってはいけないこと】その3

出所:経済産業省「我が国のキャッシュレス決済額及び比率の推移(2022年)」
出所:経済産業省「我が国のキャッシュレス決済額及び比率の推移(2022年)」

 最近は、ほとんどのクレジットカード会社がコスト削減のために「紙」の請求明細書の郵送を有料化し、無料のウェブ明細への移行を促している。請求明細を郵送で受け取る選択をすると、金額は各社によって異なるが1通88円、99円、110円などの費用がかかる。

「有料」となると、わずか100円程度でも無駄な出費の気がするし、ウェブ明細を見ればいいやと、「紙は不要」の選択をする人が多い。ところが「貧乏予備軍」は、ウェブ明細をプリントせず、請求金額しかチェックしない。

 一方、「お金持ち予備軍」の人は、ウェブ明細を自宅でプリントして「紙」の請求明細を手元に置き、使ったお金を振り返る作業をしている。くどいようだが、お金が貯まる人は、支出の振り返りを欠かさないのである。

 自宅にプリンターがないなら、コストをかけても紙の請求明細を受け取ろう。月100円程度の節約は、他の支出でやればいいのだ。

 キャッシュレス決済は、国にとっても個人にとってもメリットが多い。使い方次第で「お金持ち予備軍」にもなるし、「貧乏予備軍」にもなる。上手に使いこなす術を身に付けてほしい。

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