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定年後を見据えたセカンド就活(セカ就)として検討したいのが資格の取得。氷河期世代にニーズがある資格はどんなものがあるのか。AERA 2025年2月10日号より。
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資格スクールを運営する「資格の学校TAC(タック)」スクールマーケティング部部長の三柴陽一郎さんに「中高年に人気やニーズのある資格」を挙げてもらった。
三柴さんによれば20代、30代は「キャリアアップ」や「転職」のために取得することがメイン。対して、40代、50代の氷河期世代は、リタイア後の自身の人生を考えて取る人が多い、という。
登記業務の専門家
「例えば、難関な試験で知られる『司法書士』がそうです。不動産登記や商業登記など登記業務のスペシャリストで、2024年から相続登記の申請が義務化されました。そのため、親が亡くなり不動産の名義を変更したりする際、司法書士の知識が役に立つので取得する人がいます。副業の需要も高く、司法書士は高齢化社会ではニーズがあります」(三柴さん)
次の「行政書士」は「街の法律家」とも呼ばれ、許認可の申請が主な仕事だ。相続や生前贈与対策などを考えている人に関心が高いという。合格後は独立開業も目指せる。
女性に人気というのが、「社会保険労務士(社労士)」。社会保険や労働関連の法律の専門家として人事や労務管理を行う。
「働き方改革によって、会社では労務に関する知識がより求められます。結婚して家庭に入っていた女性が、子どもも大きくなり社会に出ようと考えた時、社労士の資格を取り、会社の総務人事や社労士事務所で働きたいと考えている方も多いと思われます」(同)
そうした中、中高年に特に人気なのが「マンション管理士」と「管理業務主任者」だ。マンション管理士は、法律の知識を生かしマンションの管理や運営をサポートする資格。一方の管理業務主任者は、マンションの組合運営に関連するマネジメントを行うなど管理業務のサポートが主な役割。三柴さんによれば、マンションを所有している人が自分の財産を守るため、これらの資格を取って知識を身につけようとしているという。