軽井沢で秋篠宮ご一家が過ごした際に、悠仁さまを優しくあやす紀子さま。悠仁さまは、ホテルのオーナーが飼っている大型犬のヘンリーのフワフワの背中にゆっくりと触れると、ご夫妻を振り返ってうれしそうに笑った=2008年、長野県軽井沢町、JMPA

窓口で月謝を払う紀子さま

 紀子さまは、一般的な家庭と同じように、悠仁さまが小さな頃から教育熱心な「母」として、我が子を支えてきた。

 子ども向けの遊び場や文化活動の拠点である東京・青山にあった国立総合児童センター「こどもの城」の幼児向けの講座に、悠仁さまが通ったこともあった。

 紀子さまは、長女の眞子さんと次女の佳子さまら3人の子育てと公務で、目の回るような毎日。そんななかでも、悠仁さまの送り迎えの際に「こどもの城」の事務の窓口に顔を出し、自身で月謝を納める紀子さまの姿があった。
 

 悠仁さまは、皇族として初めてお茶の水女子大付属幼稚園から小中学校に通った。紀子さまは、清掃活動やPTA活動にも積極的に参加されていた。

「わりと学校にいらしていました。掃除でもチャキチャキとご自分から動かれるタイプで、同級生らしきお母さまとも仲良く、ニコニコされながら立ち話をされていました。忙しい身でいらっしゃるのに、悠仁さまをよくサポートされているなと感心していました」(お茶の水女子大附属小の保護者)

 悠仁さまが高校生になっても、紀子さまは同級生の母親らと会えば笑顔で手を振り合い、長時間立ち話をするなど、気さくな付き合いをし、教員とも円滑な関係を築いてきた。

 小学生の頃から昆虫が大好きで、図鑑を熱心に読んでいたという悠仁さま。知識欲は旺盛で、不思議さや驚きを体験できる化学の実験に興味を示していた。

 都内の国立科学博物館で開催されていた実験のワークショップでは、紀子さまが見守る中、悠仁さまが参加していたこともあった。周囲の参加者は、帽子をかぶっていた悠仁さまに気づくこともなかったようだ。
 

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