
NPBの監督が顔をそろえた12球団監督会議が1月20日に行われたが、話題を独占したのは日本ハム・新庄剛志監督だった。
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報道によると、新庄監督は会議の中で、日本ハムから23年オフにポスティングシステムでメジャー挑戦した上沢直之がわずか1年後にNPBに復帰しソフトバンクに移籍したことに触れて、ポスティングのルールについて問題提起したという。会議後にメディアの取材に応じ、「ポスティングで(米国に)行って1年でソフトバンクに行くっていう流れはやめてほしいって言いました」と明かした。
他の監督からは反応がなかったそうだが、「僕は違うものは違う、誰に何と思われようが、プロ野球にとってよくないというものに対して言っているだけ」と強調。日本球界に復帰後、1年間は元の球団でプレーしてほしいとルール改正に向けて私見を提案した。
スポーツ紙デスクはこう評価する。
「日本ハムだけの問題でなく、戦力均衡の観点から改善しなければいけないというのは一理ある。心の中で新庄監督の意見に賛同していた監督は多いと思いますよ」

7イニング制に「3カ月もしたら慣れますよ」
新庄監督の発言はこれだけでは終わらなかった。大きな反響を呼んだのは、メディア取材に応じた際の次の発言だ。
「僕がファンとして球場行ったら、7回がいいかな。ライブでも3時間は見たくない。聴くのも飽きるよ」
監督会議で提案したわけではなかったが、試合時間短縮のために7イニング制を導入すべきという持論を展開したのだ。記者から9イニング制への思い入れはないのかと問われると、こう強調した。
「ないないない。だって7回の裏が9回の裏に変わるだけでしょ。新しいシステムになったら3カ月もしたら慣れますよ」
この7イニング制は、まったくの絵空事とは言い切れない。試合時間の短縮をはかるため、社会人野球の一部の大会ではすでに7イニング制の試合が導入されている。高校野球でも1月から、日本高校野球連盟が高校球児の熱中症対策などのため7イニング制導入の可否について本格議論をスタートさせた。