週刊誌で女性とのトラブルを報じられていたタレントの中居正広さんが1月23日、自身のファンクラブのサイトで「芸能活動を引退します」と発表。女性やファンへの謝罪、自身の責任などについて述べた。中居さんの話題となった記事を再度、掲載する(「AERA dot.」2017年7月7日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時のものです)。
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ファンの間では、かなりの読書家で有名な中居正広(44)。6月に放送されたテレビ番組「Momm!!」(TBS系)に出演したお笑いコンビ、博多華丸・大吉の博多大吉は、24年前、デビューして間もない中居と初共演した時のことをこう振り返った。
「ロケの合間もずっと本を読んでいたんですよ」
さらに中居の言葉に驚嘆したという。
「『将来、MCとかやるなら今のうちから本読まないといけないと思うんです。たけしさんもタモリさんもみんなたくさん本を読んでいるので、じゃあ、僕も読まないといけないですね』と、言っていたんです。当時は、アイドルの方がMCをやるなんて想像もつかない時代ですから、もうそんな先のことを考えて“すげえな”と思うのが半分、“何言ってるんだろうこの人”というのが正直ありました」
中居はインタビューでも、「本棚を整理しているとき、昼間から本を読んでいるとき」が一番幸せと答えるほどで、中居の愛読書はファンの間では「中居文庫」と呼ばれているという。
「好きな作家は歌野晶午や松本清張などを挙げていますが、ミステリーやノンフィクション、歴史ものも好きですね。特に歴史ものは笑福亭鶴瓶さんやタモリさんが好んで読まれるので、一時期は夢中になっていたそうです。読んだ本の感想や気になった言葉などはノートに書き写したりしていて、昔から努力家で勉強家です。長年の目標だったMC進出のために力を培ってきたんですね」(女性誌記者)
現在、中居がMCを務める番組は「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」「ザ!世界仰天ニュース」「ナカイの窓」「中居正広のミになる図書館」「Momm!!」などいずれも人気番組だ。
「中居さんの“MC力”は進行のスムーズさもそうですが、その聞く力です。不倫騒動で活動を停止していたベッキーが復帰した時、彼のインタビューは『神対応』と絶賛されましたが、聞きにくいこともさらりと聞き、相手の本音を引き出す能力はズバ抜けています。さらに相手にも視聴者にも違和感を与えないところが支持される理由でしょう」(スポーツ紙記者)
五輪やWBC、プロ野球などのスポーツ番組でも連続してキャスターを務める中居。10代の頃からの努力によって、間違いなくMCとしてのポジションを確立した。(ライター・浜中こまき)