大型の家具を撤去したらフラメンコの練習ができるほど広くなりました/アフター
同じく演奏家の夫とは離れて暮らし、お互いの時間が合うときにどちらかの家で一緒に過ごします。夫の家はとてもきれいで、行く度に自分の家との違いに愕然としていました。優しい夫は彼女の忙しさや性格を理解し、家が散らかっていることに何も言わなかったそう。
「なんとかしたい」と思った彼女の脳裏に、ある友人の言葉が浮かびました。同僚でもあるその人の職場の部屋を訪ね、整然としているのに気づいたときのこと。「部屋がきれいになったね」と話すと、友人は「ちょっと講習を受けてね」と言いました。
「その友人は部屋がきれいになっただけでなく、以前より仕事をテキパキとこなすようになっていました。もともと素敵な人でしたがオーラが変わったというか……。そんなに変われるならと思って調べ、“家庭力アッププロジェクト®”にたどり着きました」
友人に相談してみると、やはりそのプロジェクトを受けたことがわかり、後押しもあって参加を決意。床やテーブルにモノが散らかり、洗濯物は山積み、洗い物はシンクに重なるという状況の中、彼女は賞味期限切れのパンを1つ手放すところから始めました。
「10分でもいいから毎日片づけるということを学んだので、ひたすら実行しました。慣れてくるとモノを手放す判断が早くなり、家の中は『なんでこんなモノを残しておいたんだろう』と思うようなモノばかりでしたね」
片づけを進めるうちに、ダイニングにあるテーブルは本当に必要か疑問に思い始めました。生活の質が上がるような気がして買った、大きくてちょっといいテーブルです。
「大きい面があるといろいろとモノを置いてしまうので、それが散らかる原因にもなっていました。それに、サイズを測らずに買ったので部屋の大きさに合わず、圧迫感もすごい。思い切って手放すことにしました」
ダイニングテーブル、もう一つあったテーブル、ソファ、ワインセラーなど大きな家具を一気に部屋から出すと部屋が広くなったように感じました。
それから食事のときに小さなサイドテーブルを使うようになると、これが意外と快適。
「スペースが小さいことが私にはよかったですね。食べ終わったらすぐに食器を片づけるようになり、ほかの用途にあまり使わない。スッキリした空間をキープできているので、ここで習っているフラメンコの練習もしています」