AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年1月27日号では、Nodesの藤田真理子さんとABEJAの藤田和大さん夫婦について取り上げました。
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夫25歳、妻26歳のときに結婚。3歳の息子と3人暮らし。
【出会いは?】社会人の社交ダンスサークルの大会で、異彩を放っていた夫に妻が声をかけた。
【結婚までの道のりは?】社交ダンスの技術や表現力を競う「競技ダンス」のペアを組んだ後に交際に発展。1カ月ほどで同棲を始め、結婚に至った。
【家事や家計の分担は?】子どもの保育園の送りは夫で、迎えは妻。家事はできる人ができる時にしている。財布は別々で、その時々で分担は異なる。今は夫が固定費、妻がそれ以外を出している。
妻 藤田真理子[31]Nodes 代表取締役社長
ふじた・まりこ◆1993年、東京都生まれ。京都大学文学部卒業後、2016年にKADOKAWA入社。20年に独立し、22年から東京繁田園茶舗の経営刷新に参画。23年に企業の事業開発やマーケティング、海外展開を支援するNodesを創業。25年5月からニューサウスウェールズ大学(シドニー)にMBA留学予定
ペアで踊る社交ダンスのジャンルは、主にワルツなどのスタンダードと、ルンバなどのラテンに分かれます。二人とも大学時代はスタンダードの専攻でしたが、私は1年でやめてしまって。夫は全国でトップクラスの選手でした。
社会人になって社交ダンスを再開した時、同じ大会に出ていた夫が目に飛び込んできました。明らかに周囲とレベルが違っていて、興味を持ち、私から声をかけました。
ペアを組む時に大事なのは、「身長差」です。夫とはちょうどよい身長差で、踊った時の相性や性格も合い、競技のペアを組むことに。その後、交際に発展し結婚しました。
今年5月からオーストラリアの大学院にMBA留学予定です。一昨年起業したので、経営者としての視点や知識を磨きたいと思っています。学業も仕事も大事ですが、最優先するのは家族の幸せです。
息子にも現地の文化に触れ、グローバルな感受性を養ってもらいたい。まずは自身が「楽しむ」を大切にしながらMBA取得を目指します。