敵は身内より女友達
自分が選択をしてきた道に後悔はないと話す一方で、「(孫の顔を見せられなかったことについて)親孝行できていない気持ちはありますね」ともこぼす。
都内で働く40代の会社員女性は、結婚しないことで両親から散々嫌みを言われてきた。その度にふてくされ、「反抗期状態だった」と振り返る。「いまだに『老後はどうするのか、結婚した方がいいのでは』と言われます」と半ば呆れ顔でつぶやく。
だが、身内よりも気をつけないといけないのは、「女友達」と断言する。特に、恋愛絡みでは、「女の敵は女」と思っていると力説する。
「応援してくれているようで私のためになっているか疑問に感じたり、心配しているようで不安を煽っていたり。親身になって言ってくれているのだと思いますが、こちらに軸がないと振り回されてしまう。その経験から、自分を信じるしかないと思うようになりました」
精神的にも経済的にも自立しているため、必要以上にストレスがかかるなど、自分にマイナスになる存在の人は願い下げだ。
相手に対して期待することは手放し、公私共にバランスを取る生活を送っている。
焦らず、妥協せず
そんな女性は大の子ども好き。旧知の友人もそのことを知っているため、「一番早く結婚しそうだったのに」と言われてきた。
「子どもは本当に可愛いですが、自分の子がほしいかはクエスチョンなんです。特別養子縁組を考えたことがありますが、年齢制限があるケースもあり、養子も持てないかもと思った43歳くらいの時にショックを受けたのをよく覚えています。ただ、血縁関係のない子を一緒に育てようと思う寛容な男性はなかなかいないとは思ってきました」
現在のパートナーとは、4年ほど交際している。数年続く相手は、そう多くはないから、貴重な存在だと感じている。
年を重ねての交際で良いなと思う点は、お互い別々の人間だと認識し合えることだという。気になる癖や習慣を改善することを前向きに捉えられることができ、気を使い合っていると思えることが良いという。
「あと3年で50歳。その時にまだ付き合っていたら、籍を入れるかもしれません」