一昨年の春の感動はまだ記憶に鮮明だ。23年3月に開催された第5回WBCで、侍ジャパンは大谷翔平(ドジャース)、ダルビッシュ有(パドレス)、吉田正尚(レッドソックス)、ラーズ・ヌートバー(カージナルス)らの活躍で世界の頂点に立った。そのWBCの第6回大会は来年春。今年はどの選手が侍ジャパンに選出されるかが気になるシーズンとなる。
中でも注目されるのが、遊撃手として選出されるメンバーだろう。23年の大会では源田壮亮(西武)、中野拓夢(阪神)、牧原大成(ソフトバンク)、小園海斗(広島)が遊撃を守れる内野手として選ばれたが、中心となって遊撃を守ったのは源田だった。東京ラウンドの韓国戦で右手小指を骨折したものの、準々決勝から決勝まで強行出場し、チームの世界一に貢献した。
昨年11月に開催されたプレミア12でも、源田は31歳で最年長メンバーとして選出され、精神的支柱としてチームを引っ張りながら、7試合に出場した。焼き肉店で全28選手の決起集会を主催し、源田が全員分の食事代を支払う太っ腹を見せたことも報じられている。
だが、大会後の12月25日、源田が銀座の高級クラブで働く20代女性と1年近くにわたり不倫関係を続けていたことが、文春オンラインで報じられた。記事によると、プレミア12で台湾遠征中にも女性と密会したという。源田は1月12日に報道陣の囲み取材で不倫を認めて謝罪。自身のインスタグラムも更新し、「本件について妻と直接話し合いを行い、夫婦共に前を向いて歩んでいく決意をいたしました。これからは自らを改め、ご迷惑をおかけした方々に対し、野球を通じて恩返しができるよう精進して参ります」と綴った。
侍ジャパンを取材するテレビ関係者は、「源田は井端弘和代表監督の信頼が厚い選手ですが、今回の騒動を受けて、今後も侍ジャパンのメンバーに選出されるかは不透明になりました。実力があってもグラウンド外の行動に問題があれば、ファンやスポンサーの理解を得られない。若手主体のメンバーの中で貴重な存在ですが、源田抜きの状況を想定しなければいけません」と指摘する。